無線と有線の両方式が併用されているからこそ区別するのであって、線のいらない方法しかない場合にわざわざ無線と修飾することは稀である。たとえば、電気通信以外の方法で音声や光を(電気信号へ変換せずにそのままで)伝送するとき、すなわち具体的には対面会話・鐘や大砲の音・
のろし・
灯台などのことであるが、これらの手段により離れた相手へ情報を伝えるときには、伝送線は使わない。しかしながら、対比すべき有線の方法がごく限られたもの(
伝声管や
糸電話‐これは音声そのままではなく振動へ変換して伝達するのだが‐など)しかなく、区別する必要が生じないので、「無線」(あるいは「無線通信」「無線音声伝達」など)と呼ぶことは通常ない。